気になる話題を丁寧に掘り下げ必ず詳しくなれるブログ

トレンドの箱

知っておきたいニュース

リオ五輪会場2016年7月の様子【間に合う?現在の治安状況や問題点】

投稿日:

リオオリンピック開催は8月5日からとなります。

ついに残りあと1ヶ月となりますが、現地の状況は今どのようになっているのでしょうか。

ジカ熱にかわる猛威「豚インフルエンザ」の拡大

ブラジルは南半球のため、これから冬季に入ります。そのため蚊を媒体とする「ジカ熱」は収束に向かうとされており、その代わりに新たに「豚インフルエンザ」の拡大が懸念されています。

すでに今年に入ってから豚インフルエンザによる死亡者数が1000人を超えたと発表されています。開催地であるリオデジャネイロ州でも150人の感染と44人の死亡が報告されており、現地入りする選手にとっても大きな不安となっています。

豚インフルエンザとは

インフルエンザH1N1型ウイルスで、2009年に大流行し当時の死亡者数は2060名と大変多く、WHOはパンデミック宣言しました。

もともとは豚に感染するインフルエンザウイルスで、通年感染は確認されてきました。

通常は人間には感染しないウイルスですが、ヒトに感染したのはメキシコ、あるいはカリフォルニアでの発見が初だと考えられています。

このウイルスの中には、ユーラシアの豚、アメリカの豚、ヒト、鳥と4種の遺伝子が入っています。

症状は38度程度の発熱と呼吸器系疾患の症状、悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気や嘔吐など、通常のインフルエンザと同じような症状になります。

治療法も季節性インフルエンザと同じ投薬がされ、十分な効果もあるとされており、日本では十分な薬がストックされています。しかしメキシコやブラジルでは薬品の不足による治療体制の不安があり、そのことから適切な治療を受けられず亡くなるケースもあり、今回のオリンピック会場であるリオデジャネイロで十分に薬品確保がなされているのかが不安材料です。

実際の致死率は季節性インフルエンザウイルスと大差はないとされていますが、ブラジルでは治療体制が不安定だったために多くの死亡者が出ました。

死亡率は季節性インフルエンザと同程度だとされてはいますが、一つ注意しなければならないのは、季節性インフルエンザとは違って治療しないで放置すると健康な成人や小児でも2~4日目あたりから肺炎をおこしやすいという点です。

 

現地の気候も問題

ブラジルでは未曽有の寒波が拡大しており、それもインフルエンザの流行を助けることになります。

6月8日には、14の都市で氷点下を記録し、さらに今後も気温は下がるとみられており氷点下20度を下回る場所も出てくると考えられています。

例年の6月の平均気温と比べると、例年は最高気温20度程度、最低気温も13度程度の都市で、氷点下20度が記録されるということは異例の寒さです。この氷点下20度が記録されたのはサンタカタリーナ州で、オリンピック開催地であるリオデジャネイロの少し南、比較的近い都市です。

この気温のせいでジカ熱はほぼ収まると見られていますが、サンパウロではこの寒波による死者も出ていると報じられました。

オリンピックも寒波の中で行われる可能性が濃厚となってきました

現地に入る選手にとっても、豚インフルエンザの流行と合わせて厳しい環境となりそうです。

 

リオの治安状況

ブラジルで実際に治安の悪いのは「ファベーラ」と呼ばれるスラム街です。

リオデジャネイロにもこのスラム街があり、比較的大きいので有名です。

具体的にどのように治安が悪いのか、確認してみたくてスラム街に訪れる、などは決してやめましょう。観光客相手にする犯罪のほとんどが金銭目的によるものですが、拳銃をもって襲ってきます。

ドラッグ使用も横行しており、足を踏みいれるだけで危険な地域です。オリンピック観戦に行かれる方は絶対にスラム街に近づくことのないよう気をつけなければなりません。

現地に住むブラジル人でさえも近づかないのがスラム街です。拳銃を使った犯罪が多いのでこちらがいくら防衛しても、意味がないということが多々あります。

ブラジルに行く際はツアー以外では危険しかないとも言われています。日本人であることが知れると入国しロビーに出た瞬間から狙われる場合もありますので、本当に注意が必要です。

 

外務省のHPでもブラジルでの犯罪発生状況についての情報があるので確認しておくと良いでしょう。

外務省 海外安全ホームページ

 

会場の治安とスラム街の問題点

実際にオリンピック競技が行われる会場の治安はどうなのでしょうか。

外務省HPによると、会場となっているコパカバーナ地区やサンパウロ地区での犯罪発生率も大変高いと記載されています。

犯罪率が高いのは主に貧困層が住まう地域です。貧困だからお金を奪う犯罪が起きているのです。私たちは近寄らなければ巻き込まれることはないかもしれませんが、オリンピックが終わってもそこに住み続けなければならない住人達ももちろん居ます。

オリンピックのために現在行われている都市開発は、オリンピックを見に来る人たちに向けてリオの町を綺麗にみせるためのものです。貧困の町に対しての投資は行われていません。

スポンサードリンク

オリンピック会場の中心となる地域は綺麗に開発されていきますが、取り残された貧困地域があるということも知るべきでしょう。

 

オリンピック会場の開発の裏側で

リオデジャネイロ空港からオリンピック会場のあるビーチへ向かうために、空港に隣接する「Mare」という貧困地域を通らなければなりません。

Screenshot_2016-07-04-15-20-59

しかし今その地域の境目には壁が建設され、その貧困地域と接触がないようにされています。

Screenshot_2016-07-04-15-21-42

壁の向こうには観光客に街を良く見せるための新しく建てられた建物ばかりが見え、この壁の中に住む貧困層の人々の生活環境は何も変わりません。

 

オリンピック開催の中心地になることが決定している「BARRA」という地域では、ここに古くから住む富裕層でない人たちはBARRAから離れた場所への移住を余儀なくされました。

barra

 

しかし移住に反対する住民ももちろんおり、ブラジル当局と衝突し、強制的に排除される人々があったり、オリンピック開発の裏では住人の苦難があるのです。

Screenshot_2016-07-04-15-25-45

世界で報道されたこともあり、600世帯中20世帯は居住権を勝ち取ったとのことですが、多くの町が形を失ったことは事実です。

都市部では開発がなされ、生活が便利になった人々ももちろんいますがその裏で貧しい人々は多くの犠牲を払っています。

 

知られざる開発の裏側を動画で見ることが出来ます。

 

 

財政危機に対する政策

ブラジルは財政危機でもあり、このままではオリンピック開催期間中の治安維持や公共サービスの維持が出来ないと訴えてきましたが、連邦政府から約928億円の融資保証を得たと発表しました。

これにより、治安維持のための警官の確保、警察車両のガソリン代などが賄われるとのことです。

驚くべきことに、財政危機のためリオデジャネイロの警察官は過去半年にわたり残業代も未払いだったとのことです。ガソリン代も間もなく切れそうなところであったそうで、本当にぎりぎりの財政状況だったようです。

開催期間中には約8万5千人が警備にあたるとのこと。

会場とリオを結ぶ鉄道は未完成

会場とリオデジャネイロの中心地を結ぶ地下鉄はまだ未完成とのこと。そしてこの鉄道関連工事で、作業員3名が作業中に死亡するという事故が起きています。

 

まとめ

華々しく街を着飾りたい当局と、裏で犠牲を払っている貧困層の人々。

そのような事情もあり、国民全員がオリンピックムードとはいかないのが現状のようです。むしろ、貧困層の人々はオリンピックによって自分たちの生活を犠牲にしなければならないこと、となりで新しい建物が次々建てられ自分たちの生活が何も改善されないことのほうが、生活に直結する問題なのです。

開催まで残り1ヶ月、開催は無事されるとは思いますが、開発の裏の犠牲を目の当たりにすると複雑な気持ちになるのは私だけではないと思います。

 

 

 

スポンサードリンク

-知っておきたいニュース

Copyright© トレンドの箱 , 2017 All Rights Reserved Powered by STINGER.